住宅の理想的な換気&断熱システム。
暮らしと環境を考える建築資材。

木の家研究室

床断熱の問題点とは

2023.09.28

断熱の考え方を整理する

その前に断熱とは? 熱を遮断する事
そして断熱材とは? 熱を遮断する物

同じように感じますが、事と物の違いです。

事は、考え方、道理
物は、現実、形、見える

禅問答のようですが、家の断熱とは!

断熱という考え方で、変化する外気の熱を、断熱材を使い、
室内と遮断して、快適な住環境を作り出すことです。

断熱は断熱材を施す場所により、効果に大きな差が出ます。

もう一つ、断熱材は、熱を遮断する能力はありますが、
自ら熱を発生する能力はありません。

冷蔵庫に長時間入れて置くと冷たくなり、お湯に入れて置くと熱くなります。

床断熱は、冬、冷気が基礎から伝わり、床下コンクリートに冷蓄熱されていきます。
日が当たらない床下は、冷蔵庫の中と同じ状態になり、断熱材は冷たくなり、
床が徐々に冷たくなります。

もう一つの問題点は浴室・洗面脱衣・キッチンなど設備配管がある所は
断熱材欠損になり、床が冷たくなります。

そして重要なことは
窓から差し込む太陽熱や地中熱、お風呂の生活熱を
床下コンクリートに蓄熱させて、再利用できません。

断熱は
床に断熱材を入れる方法より、基礎の外側の断熱材を凍結震度まで貼り下げる方法が
足元から暖かい家にできます。

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