基礎から屋根裏まで、空気の流れをつくり棟から排気する 理想的な換気システム「エアスルー」

5.そこから



 


『タイト・モールドが出来るまで』 ~開発者の奮闘記~

 

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5. そこから
面倒で大変でしたが、ベタ基礎に合う基礎断熱施工をするようになってからはお施主様からの評価はうなぎのぼりでした。その住み心地から「スリッパを履かない家」という素敵なキャッチフレーズも生まれました。
しかし裏では、施工にかかる手間や費用が従来の基礎と比べて重くのしかかってきていたのです。評価が上がるにつれて受注も増えて、同時期に何棟も着工することが多くなったのに、現場の手間は以前よりも大変になってしまった状態なので職人さん達の愚痴が必然と多くなってきました。
愚痴を受け流すことは簡単でしたが、そんな職人さんの声に耳を傾けてみると、愚痴の中にもそれぞれが考えを持っていることに気付いたのです。
・こうなればあれが簡単にできる。
・こうできればこの手間は省ける
などの、どうすればより効率的にできるか?という前向きな発想がまじっていることに着眼しました。そこから、私自身も工夫しながら手間を減らす方法を考える様になりました。

 

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4.断熱方法




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4. 断熱方法

 

蓄熱体となるコンクリートや鉄筋を大量に使うベタ基礎なので、従来通りの断熱施工では断熱効果がそれほど得られない事も知りました。
【ベタ基礎にはベタ基礎に合う断熱施工が必要】なのです。

 

そこで、断熱性能を高めるために基礎を断熱材でサンドイッチする方法を選びました。基礎を断熱材ではさみ、更に外回りを凍結深度まで施した住宅の床下空間は別世界となりました。ヒートブリッジ対策を施したことによる効果は抜群でした。指摘された床の冷たさが解消されたのはもちろん、風呂場やトイレなどの温度差によるヒートショック現象も解消されました。

 

ただ、一つ問題がありました。

 

それは、現場での施工の手間です。
とてもとても面倒で大変だったのです。

 

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3.わかった事



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3.わかった事

 

東京大学の研究室に突然訪れた私に坂本先生は詳しく色々なことを教えてくれました。そして私も貪欲に質問して知識を吸収する為に神経を集中させました。本来ならば入試を受けて生徒にならなければいけないのでしょうが…坂本先生が受け入れてくれたのをいいことにちゃっかりと色々な勉強させて頂いたのです。そこで、最初の疑問の答えはすぐに出ました。

 

原因はヒートブリッジ(構造熱橋)です。住宅のの間にある建材などが熱を伝える現象であり、住宅の温熱環境に重大な影響を与える事象です。

 

ベタ基礎は床下に大量のコンクリートと鉄筋を使用する為、それまでの布基礎よりも大きなヒートブリッジが起こるようになったのです。今でこそ「ヒートブリッジ」という言葉は当たり前ですが、当時は一般的ではありませんでした。

 

 

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2.勉強



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2.勉強

 

浮かんでくるのは疑問です。
「断熱施工をしているのに床が冷たいのはどうしてだ?」と。
建築組合や、業界仲間に訊いても明確な答えは出ません。
当時の建築業界は親方から子方へ感覚や技術を引き継ぐことで成り立っていたからです。
疑問に対する答えを出すためには、しっかりとした理論に基づいた考えが必要だったのです。

 

 

そこで、建築の専門家に話を聞く為に東京大学の建築科を訪ねました。
勉強の始まりです。

 

その時に出会ったのが当時は建築科の教授であり、
現在は国立研究開発法人 建築研究所 所長を務める坂本雄三氏です。

 

 

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1.きっかけ



『タイト・モールドが出来るまで』 ~開発者の奮闘記~

 

1.きっかけ

 

1995年阪神・淡路大震災。以降、日本の住宅建築(特に基礎)に対する意識が大きく変わり、それまでの『布基礎』に代わって、『ベタ基礎』が主流になりました。
当時、住宅会社を経営していた私も、お施主様には『ベタ基礎』を提供していました。断熱は、床断熱と基礎断熱のどちらかで、一般的な断熱材を施したごく普通の「高気密・高断熱」の家づくりです。
しかしある時、引き渡しを済ませたお施主様から衝撃を受けるお言葉を頂いたのです。
 「床が冷たい!」
その言葉が、タイト・モールドが生まれるきっかけとなり、
建設業から製造業へ乗り出すきっかけになりました。

 

 

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